2021年10月29日
福岡市の「博多駅前三丁目地区」の地区計画の原案が判明した。「博多駅前三丁目地区」の地区計画区域は西日本シティ銀行本店跡、日本生命博多駅前ビル、住友生命博多ビル、ANAクラウンプラザホテル福岡を含む 福岡市博多区博多駅前3丁目の一部にあり、「博多コネクティッド」の対象エリア内。
※福岡市博多区博多駅前3丁目の「西日本シティ銀行本店跡」、右側奥に続く「はかた駅前通り」(2021/10撮影)
地区整備計画では北ゾーン(西日本シティ銀行本店跡・日本生命博多駅前ビル・住友生命博多ビル)と南ゾーン(ANAクラウンプラザホテル福岡)内に計7箇所の広場を設置し、 「ゆとりある広場空間と快適な歩行者空間の創出」、博多駅から住吉通り、明治公園への連続性を生み出すため沿道を整備。建物の壁面後退(セットバック)により、ゆとりある歩行者環境で「魅力あるまちなみの創出」に取り組むとしている。 他にも、建物低層部への賑わい施設の配置や感染症対策の導入、防災機能等を予定している。都市計画決定の告示は2022年3月予定。
※「博多駅前3丁目地区」周辺マップ(博多コネクティッド対象エリア)
※博多郵便局側から。日本生命博多駅前ビル(左)、西銀本店跡(右)、写真奥が明治公園(2021/10撮影)
西日本シティ銀行本店は2020年6月から解体に着手しており、新ビルは2025年2月頃竣工予定。住友生命博多ビルとの間の道路は明治公園に繋がる快適な歩行者空間となる予定。
西日本シティ銀行は、本店別館ビルおよび事務本部ビルも含めた連鎖的再開発を計画している。
関連記事:西日本シティ銀行本店が複合ビルへ建て替え (2020/1/31)
※北ゾーンの「日本生命博多駅前ビル」(2021/10撮影)
※北ゾーンの「住友生命博多ビル」(2021/10撮影)
※南ゾーンの「ANAクラウンプラザホテル福岡」(2021/10撮影)
現段階で、「博多駅前三丁目地区」内で建替が明らかになっているのは、西日本シティ銀行本店のみ。
しかし、南ゾーンに位置する「ANAクラウンプラザホテル福岡」を2021年3月に福岡地所・福岡リート投資法人が取得している。
福岡地所の再開発案件「天神ビジネスセンター」は天神ビッグバン第1号として2021年9月に竣工。
コロナ禍に伴い、2020年以降、空室率は徐々に増加してきているが、天神の中心に位置する「天神ビジネスセンター」は竣工時点で9割前後が入居が決まっている。
「ANAクラウンプラザホテル福岡」も博多駅に近く、博多コネクティッド対象エリア内に位置するため、福岡地所がどのような計画にするのか、その動向にも注目が集まる。「博多駅前三丁目地区」の今後の続報に期待したい。