2020年6月30日
福岡市中央区天神の「日本生命福岡ビル」、「福岡三栄ビル」の2棟の建替が検討されており、2社共同での一体的な再開発となる見込み。
「日本生命福岡ビル」は明治通りに面し、アクロスのはす向かいのオフィスビル、「福岡三栄ビル」は昭和通りに面したビル。どちらも竣工から50年以上経過しているが、新たなビルに生まれ変わる。
どちらのビルも福岡市が進める再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の対象エリア内にあり、同施策の優遇施策を活用する方向で検討しているが、優遇の適用となるのは2024年末までに竣工予定のビルとなる。
建替を検討しているが、期限までの竣工を前提とした計画ではないとしている。
※明治通り沿いの「日本生命福岡ビル」〈建物右側道路が拡張予定〉(2020/6撮影)
日本生命保険相互会社が所有する 「日本生命福岡ビル」は1966年(昭和41年)竣工し、54年以上経過。構造はSRC造 地上9階 地下2階。延床面積は約3,498坪。
※昭和通り沿いの「福岡三栄ビル」〈建物左側道路が拡張予定〉(2020/6撮影)
積水ハウス株式会社が所有する 「福岡三栄ビル」は1964年(昭和39年)竣工し、築56年以上経過。構造はSRC造 地上6階 地下2階。延床面積は約3,427坪。
物件名 | 日本生命福岡ビル | 福岡三栄ビル |
---|---|---|
所在地 | 福岡市中央区天神1丁目14-1 | 福岡市中央区天神1丁目14-16 |
延床面積 | 約3,498坪(約11,500㎡) | 約3,427坪(約11,330㎡) |
構造・規模 | SRC造 地上9階 地下2階 | SRC造 地上6階 地下2階 |
竣 工 | 1966年3月 | 1963年9月 |
※写真左側の建物が建替予定の2棟〈手前:日本生命福岡ビル・奥:福岡三栄ビル〉(2020/6 明治通り側から撮影)
2棟のビルが隣接する「水鏡壱番通り」は明治通りと昭和通りを繋ぐ一方通行の道路。 福岡市役所前からの通りを延伸し、道路を拡張する方針。2棟の建替は道路整備を踏まえた開発計画となる。市はまちづくりと合わせて検討するとしている。 天神通線の拡張延伸は渡辺通りの渋滞緩和に向けた取り組み。建替予定の2棟のビルの隣接部分に加え、国体道路の天神南駅交差点から川沿いに渡辺通りまでの道路部分も整備される。
※赤枠:「福岡三栄ビル」、青枠:「日本生命福岡ビル」、緑枠:「天神通線延伸部分(道路拡張予定)」