2020年4月30日
福岡市博多区の「博多スターレーン跡地」の再開発を行う「(仮称)博多駅東一丁目開発計画」の概要が判明した。
※解体工事中の「博多スターレーン跡地」(2020/4撮影)
NTT都市開発株式会社と大成建設株式会社が共同事業として計画している「(仮称)博多駅東一丁目開発計画」は、2019年3月に営業を終了した福岡市博多区博多駅東の「博多スターレーン跡地」の再開発プロジェクト。 福岡市が進める「博多コネクティッド」(博多駅周辺の対象エリア内においてビルの建替を促すプロジェクト)を活用すると発表されていたため、計画の詳細に注目が集まっていた。
■「博多スターレーン」は2019年3月に営業を終了
関連記事:博多スターレーン跡地の再開発 複合オフィスビル建設へ【博多コネクティッド関連】(2019/7/31)
※解体工事が進み建物が取り壊された「博多スターレーン跡地」(2020/4撮影)
今回、「(仮称)博多駅東一丁目開発計画」が認定を受けた「博多コネクティッドボーナス」とは、容積率の緩和等のインセンティブ制度。
同計画では、〈賑わいが生まれる広場空間の創出と回遊性の向上〉を主な特徴としており、
計画地の南側は博多駅周辺エリア最大級、約940㎡の広場が整備される。
南側広場はカフェやベンチ、無料のWi-Fi環境などを設置、クリスマス時期のイルミネーションなどイベント開催も検討されており、憩いの場としての空間作りを計画している。
さらに、最先端の駐輪場も設置予定で、再整備される筑紫口や筑紫口中央通りの駐輪場撤去に寄与するとしている。
■JR博多駅筑紫口の駅前広場の再整備計画も進行中
関連記事:博多駅筑紫口の駅前広場を再整備【博多コネクティッド関連】(2020/3/31)
計画されている新ビルの基準階面積は約670坪あり、博多駅周辺エリアにおいて最大級となる。
また、面積を分割しての最小40坪からの区画や1階に配置するスモールオフィスにより、多様化するワークスタイルに対応出来るとしている。
耐震性の高い地上10階建のビルは事務所・店舗を用途とし、2022年6月の竣工を予定している。
事業名称 | (仮称)博多駅東一丁目開発計画 |
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所在地 | 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目18-33 |
敷地面積 | 約4,900㎡ |
延床面積 | 約29,300㎡ |
規模 | 地上10階 塔屋1階 |
主な用途 | 事務所・店舗・駐車場 |
竣工予定 | 2022年6月(予定) |
※「(仮称)博多駅東一丁目開発計画」の計画地は博多コネクティッド対象エリア内
2019年以降、相次いで発表されている博多駅周辺の開発計画。今回、概要が判明した「(仮称)博多駅東一丁目開発計画」が博多コネクティッドボーナスの認定第1号となり、いよいよ本格的に始動した 「博多コネクティッド」。
筑紫口側の再開発計画の中でも、特に注目度の高かった「博多スターレーン跡地」。明らかになった同計画では〈賑わいづくり〉と〈回遊性向上〉に重きを置き、地域の繋がりを生み出す開発を目指すとしている。
「博多スターレーン」が長年、市民に親しまれてきた施設であっただけに、新ビルが利用者や地域にとって、親しみやすく、利便性の高い施設になる事が期待される。