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福岡東総合庁舎 JR九州がオフィスビルの開発へ
【博多コネクティッド関連】

2019年9月27日 


福岡県が「福岡東総合庁舎」の再開発を行う「福岡東総合庁舎敷地有効活用事業」の優先交渉権者にJR九州を代表とするグループを選定した。


オフィスビルへの建替えを計画中の「福岡東総合庁舎」

※オフィスビルへの建替えを計画中の「福岡東総合庁舎」(2019/9撮影)


「福岡東総合庁舎」はJR博多駅の筑紫口から徒歩約5分の福岡市博多区博多駅東1丁目に位置し、博多県税事務所、福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センターが入居している。
建物は1983年に完成し、築年数は36年。県は公民連携による有効活用を図るため、2018年10月に事業者選定の公募を開始していた。 優先交渉権者に選定されたグループは九州旅客鉄道株式会社(代表企業)、福岡地所株式会社、株式会社麻生で構成される。
県所有の土地を企業グループが借地料年間2億2000万、借地期間70年で借り、新ビルに博多県税事務所が、引き続き入居し、県が年間1億1,700万の賃料を支払う。

同グループは、①快適なオフィス環境、②広場・カフェ等を一体整備、③豊な緑地を整備を掲げており、博多駅東エリアの新たなランドマークとなる高機能オフィス計画を提案。
エントランスや吹抜、1階のカフェの内装に福岡県産の木材を使用、カフェで福岡県産の食材や伝統工芸品を活用する事で福岡ブランドのPRも行う。

計画地は、福岡市が進める「博多コネクティッド」の対象エリア内にあるため、施策の活用を含め、開発計画のさらなる検討を進める。
2020年1月に県との基本協定締結、2021年4月に解体工事着手、2022年着工、2024年春に新ビルの竣工を予定している。


「博多コネクティッド」対象エリア

※赤の円(半径約500m)が「博多コネクティッド」の対象エリア



■「福岡東総合庁舎」を含む博多駅周辺エリアは2019年に再整備計画が発表された
関連記事:博多エリアの再開発「博多コネクティッド」始動(2019/2/28)



■計画概要

所在地福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目218番1および219番(地番)
敷地面積2,638.64㎡
延床面積約18,700㎡
構造・規模S造 地上11階 地下1階
主な用途事務所・店舗・駐車場
竣工予定2024年3~4月(予定)


青枠: 「福岡東総合庁舎敷地有効活用事業 計画地」


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これまで博多駅周辺エリアではインバウンド急増によりホテル建設が多かった。 しかし、空室率の低下が続く、福岡のオフィス市況およびオフィス需要の高まりから、博多駅ビル拡張、スターレーン跡地再開発、福岡東総合庁舎とオフィスビルへの再開発が続けざまに発表された。

2019年9月22日には建替工事が完了した都ホテル博多がオープンするなど、先行して開発が進んでいた博多口エリアに続き、筑紫口エリアの動きも活発化している。

新ビルの延床面積は約18,700㎡となり、1フロアも広く設計される事で、面積が必要な企業にも対応出来る。 実績あるデンマークの建築デザイン事務所が起用されるため、外観デザインも含めて、筑紫口エリアの新たなランドマークの誕生に期待したい。

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