2019年7月31日
※(2020年4月30日追記)博多スターレーン跡地の再開発計画の概要が発表されました
関連記事:博多スターレーン跡地の再開発「(仮称)博多駅東一丁目開発計画」の概要発表
※再開発が決まった福岡市博多区「博多スターレーン」(2019/7撮影)
福岡市博多区の博多駅東一丁目敷地(旧博多スターレーン跡地)の再開発計画として2022年の開業を目指し、新たな複合オフィスビルを建設する「(仮称)博多駅東1丁目開発計画」が発表された。
2019年3月に営業を終了した「博多スターレーン」は1972年に開業。ボウリングレーンは84レーンあり、西日本最大規模を誇った。併設されていたイベントホールでは数々のプロレスの興行が行われ、
プロレスファンからも「西の聖地」として親しまれてきた。
現在は、2020年6月までの計画で解体工事が進んでいる。跡地の面積は約5,000㎡。
NTT都市開発株式会社と大成建設株式会社が共同で再開発を手掛ける。
※解体が進む「博多スターレーン」(2019/7撮影)
博多スターレーンの跡地はJR博多駅より徒歩約4分、博多駅周辺エリアの再開発プロジェクト「博多コネクティッド」の対象エリア内の立地。
「博多コネクティッド」では、“周辺とのつながり・広がりが生まれる回遊空間の創出”や、“イベント利用など賑わいが生まれる魅力的な広場空間の創出”などを要件とし、
容積率緩和等により博多駅周辺の半径約500m内のビルの建替えを促す福岡市のプロジェクト。
新ビルにおいても「博多コネクティッド」の活用を目指し、今後福岡市と協議するとしている。
■「博多スターレーン跡地」を含む博多駅周辺エリアは2019年に再整備計画が発表された
関連記事:博多エリアの再開発「博多コネクティッド」始動(2019/2/28)
今回発表された「(仮称)博多駅東1丁目開発計画」では、跡地が福岡空港へのアクセスも良いことから、複合オフィスビルを予定しおり、低層部には賑わい空間・商業施設を備えるが、
旧博多スターレーンのようなボウリング場やイベントホールなどの娯楽施設は設けない方針。
「博多コネクティッド」の活用を明示した計画は他に無いため、同計画が第1号となる可能性が高い。
具体的な建設計画やその他詳細については今後、検討を重ねるとしている。
事業名称 | (仮称)博多駅東1丁目開発計画 |
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所在地 | 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目18-33 |
竣工予定 | 2022年(予定) |
事業主 | NTT都市開発株式会社・大成建設株式会社 |
紫枠: 「(仮称)博多駅東1丁目開発計画」(博多スターレーン跡地)
2011年のJR博多シティの開業後、駅周辺の再開発は着々と進んできたが、新規物件は「JRJP博多ビル」や「紙与博多中央ビル」、「HEARTSバスステーション博多(バスターミナル)」など、
博多口の話題が多かったが、今回の博多スターレーン跡地の再開発は筑紫口(博多駅東側)。建替え工事を行っていた「都ホテル博多」の開業も2019年9月に予定されており、筑紫口側の再開発も進んでいる。
さらに、“筑紫口駅前広場の再整備の検討”や“筑紫口エリアの賑わい創出活動の充実”も「博多コネクティッド」には含まれている。
これまで新たなオフィスビルの誕生は博多口が中心であったが、今後、「博多コネクティッド」を軸に、筑紫口も含めた博多駅周辺が一体となった再開発が行われ、益々福岡のオフィスエリアとして発展していく事に期待したい。