2018年11月30日
福岡県が天神中央公園(福岡市中央区)の西中洲エリア再整備事業において、西日本鉄道を代表とする企業グループを施設設置予定者に選んだと発表。
※天神中央公園内の「貴賓館(旧福岡県公会堂)」(2018/11撮影)
福岡県は、「天神中央公園」の西中洲部分を再整備するとして、2018年1月から対話型市場調査を実施。2018年5月より、憩い・賑わいの一環として、飲食店の設置について公募を開始していた。
西鉄を代表とする「福岡県営天神中央公園西中洲エリア再整備共同事業体」は【事業の実施方針】や【施設の管理運営計画】の評価項目で高評価を得て、次点の大和リースを代表とするグループを含む5グループの応募の中から選ばれた。
計画では公園東側(川沿い)に①カフェ、バー、バル、公園西側(アクロス側)に②ベーカリー、レストラン、特定公園施設として、③公園や水上交通の利用者が休養できる施設の3施設を設置予定。
計画施設は2019年8月のオープンを予定している。(設置許可期間:20年)
天神中央公園の西中洲エリアは面積8,380㎡。敷地内には国指定重要文化財の「貴賓館(旧福岡県公会堂)」があり、市民に親しまれている。
施設 | 構造・面積 | 整備内容 |
---|---|---|
公募対象公園施設:A区画 (那珂川沿い) | S造1階建(約310㎡) | カフェ&バー、バル |
公募対象公園施設:B区画 (公園西側) | S造1階建(約200㎡) | ベーカリー、レストラン |
特定公園施設 (休養施設) | S造1階建(約50㎡) | 公園利用者や水上交通利用者の休養施設 |
※カフェ、バー、バルが設置予定のA区画(2018/11撮影)
※ベーカリー、レストランが設置予定のB区画(2018/11撮影)
同エリアは天神と中洲(博多)を結ぶ立地にありながら、夜間には、照明が少ないため暗く、繁華街(中洲エリア)に隣接している事もあり、安全面での課題もあった。
福岡県がエリア内の樹木や照明の整備、貴賓館の夜間演出などを行い、計画施設と一体となった再整備を進めるとしている。
同エリアでは「中洲JAZZ」などのイベントも行われているが、アクロス前の広場と比べると閑散としたイメージがあった。
今回の計画で、同エリアが生まれ変わり、昼夜を問わず女性や観光客が利用できる憩いの場となる事で、より天神・博多の回遊性が増し、賑わいも創出されるだろう。