博多部の魅力向上を目指す「博多旧市街プロジェクト」 - 福岡経済トピックス

福岡市博多区の御供所・冷泉・⼤浜・奈良屋地区を中心とした博多部の価値ある資源を「ストーリー」と「まちなみ」でつなぎ、魅力を高めていく「博多旧市街プロジェクト」が始動。

【 博多旧市街プロジェクトとは 】

博多部は平安時代末期に⽇本初のチャイナタウンが形成されるなど、中世より貿易港湾都市として栄えてきた過去を持つ。 福岡市が進める「博多旧市街プロジェクト」は、そのような背景を持つ博多部の歴史・伝統・⽂化を際⽴たせ、県外・国外の観光客や市民が楽しむ事ができ、福岡市の魅⼒をより⾼めるための取組み。 出来町公園の観光拠点の整備や、旧市街の主な通りの石畳風道路への整備等が予定されている。

※「博多旧市街プロジェクト」第1弾として「出来町公園」がリニューアルされた（2018/3撮影）

2017年（平成29年）12月には「博多旧市街プロジェクト」の第1弾として出来町公園がリニューアル。 1889年（明治22年）の博多駅開業時は出来町公園付近に所在、駅移転後、出来町公園は1965年（昭和40年）に開園。今回のリニューアルでは多目的広場とバス6台分の駐車場が整備された。

今後、第2弾として休憩・情報収集を目的とした観光拠点施設の整備等が行われ、2019年（平成31年）4月にオープン予定。 また、大博通りから櫛田神社までの表参道、御供所通りは石畳風の道路に再整備される計画だ。

※「出来町公園」内の「九州鉄道発祥の地」の石碑（左）、上海駅と博多駅の発展を祝うモニュメント（右）（2018/3撮影）

※赤色部分：櫛田神社表参道が石畳風になる。　画像左側は建設中の「博多祇園NKビル」（2018/3撮影）

【 博多旧市街の新築オフィスビル 】

博多旧市街の冷泉町に新築オフィスビルが建設中。櫛田神社表参道の入り口に隣接する「博多祇園NKビル」は2018年（平成30年）11月竣工予定。 町家風の「格子」をモチーフにした外観やエントランスに博多塀を使用するなど全体に歴史を感じさせる和を多く取り入れたビルとなる。 「博多祇園NKビル」は省エネ、耐震設計、高機能を満たした次世代型オフィス。募集面積は21.35坪～127.22坪。

■櫛田神社表参道の鳥居横に建設中の博多祇園NKビル

名称	博多祇園NKビル
所在地	福岡市博多区冷泉町４－１７
交通	地下鉄 祇園駅より徒歩約2分 JR 博多駅より徒歩約12分
構造・規模	S造 地上8階（耐震設計）
竣工年月	2018年11月 竣工予定
設備	OAフロア：100mm LED照明・自動調光システム Low-e複層ガラス 個別空調 セキュリティ 天井高：2,700mm コンセント電気容量50VA/㎡