2018年2月28日
JR九州が、福岡市博多区のキャナルシティ博多近くに建設予定の「博多駅前二丁目複合ビル計画(仮称)」の概要が判明。
※工事が着々と進む「博多駅前二丁目複合ビル計画(仮称)」の建設地(2018/2撮影)
建設地は、福岡市博多区博多駅前2丁目。はかた駅前通りに面し、JR博多駅から徒歩約7分、キャナルシティすぐの立地。
建設地はLINE(株)が自社ビル建設のため2013年に取得していたが、建設関連費の高騰などを理由に建設を断念し、2016年にJR九州へ売却。
複合ビルの敷地面積は1,589㎡、延床面積は15,299㎡。
地上14階、地下1階の複合ビルは1・2階に店舗等の商業施設、3階にオフィス、4~14階にホテルが入る計画。
ホテルはJR九州の子会社「JR九州ホテルズ(株)」が運営し、客室数は238室。
「博多の粋 日本の文化を感じるハイグレードホテル」をコンセプトとしており、博多ならではの要素やデザインを多く取り入れた高級路線のホテルとなる。
昨今、福岡市内では国外観光客の増加や、MICE、アーティストによる公演などにより「ホテル不足」が慢性的に起きていた。
2019年にはラグビーのワールドカップ、2020年には東京オリンピックの開催もあり、今後も観光客の増加が見込まれるため、福岡市内のホテル需要を取り込む狙いもある。
名称 | 博多駅前二丁目複合ビル計画(仮称) |
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所在地 | 福岡市博多区博多駅前2丁目172他 |
構造・規模 | S造 地上14階地下1階建 |
敷地面積 | 1,589㎡ |
延床面積 | 15,299㎡ |
※着工前は駐車場(2016/12撮影)
※「チサンホテル博多」解体後、LINE福岡自社ビルの建設を予定していた(2013/8撮影)
新ビルの外観は、博多織をモチーフとしたデザインとなっており、店舗区画には地元店も誘致、オフィス区画には博多まちづくり推進協議会が運営するコミュニティスペースがあり、見た目やテナント構成にも、「博多」を強く意識した建物となる。
これまで長らく、建設地は新たなビルの誕生が期待されていたが、2013年にLINEが取得後、JR九州が購入してから6年をかけてついに開業する。
JR九州はランドマークとなる施設を目指すとしているが、完成すれば間違いなく博多エリアの新ランドマークとなるだろう。
2022年度には七隈線延伸事業の新駅が新ビルから徒歩約2分の位置に開業予定。 福岡市は「博多旧市街プロジェクト」も計画しており、ビル開業と合わせ、今後も博多エリアの活性化に期待したい。