2016年6月13日
西鉄が取得した「毎日福岡会館」 ー ホテル「西鉄イン福岡」が入居
西鉄(西日本鉄道株式会社)は毎日新聞社と福岡市中央区天神の「毎日福岡会館」と東京都中央区日本橋の「西鉄日本橋ビル」を交換(全権利を互いに譲渡)することを発表した。
「毎日福岡会館」は明治通り、那珂川沿いに面し、天神・中洲の中間に位置する複合ビル。
1969年築の地上16階・地下1階建てで敷地面積は699坪(2,314㎡)、延床面積は6,677坪(22,075㎡)。
オフィス、ホテル、店舗のテナント構成でホテル「西鉄イン福岡」、毎日新聞福岡本部などが入居中。
竣工から約47年が経過し、老朽化が進んでいるが西鉄は福岡会館取得後、リフレッシュ工事を行うなどして「西鉄イン福岡」経営を継続する。
毎日新聞社も解体されるまで現状のまま賃借するとしている。
同会館が所在する天神エリアは、西鉄、毎日新聞社など複数の企業で構成する「天神明治通り街づくり協議会」で再開発計画の構想中であったが、
今回、西鉄が取得する同会館も再開発に活用。「水鏡天満宮」の移設も案の一つとしている。
今後は高級ホテルに建て替える案が有力。
福岡市が進める天神エリアの再開発「天神ビッグバン」を西鉄は主導しており、
同会館に隣接する西中洲の「水上公園」再整備に既に着手済み。
2階建ての施設には「世界一の朝食」とされるオーストラリア発のカジュアルダイニング「bills」、
ミシュランガイドにも掲載された、福岡市内の人気店「星期菜 NOODLE&CHINOIS」が出店し、2016年7月のオープン予定。
天神ビッグバンの始動から約1年、水上公園のリニューアルオープンや西鉄による「毎日福岡会館」の取得で天神エリアのまちづくりがさらに加速している。 西鉄は所有する福岡ビルについても建て替えも検討しており、再開発がさらに本格化すれば、天神エリアの盛り上がりは間違いない。福岡都心部の「まち」としての魅力はまだまだ向上していくと思われる。