2016年5月30日
LINEが新社屋建設を予定していた福岡市博多区博多駅前2丁目の土地(撮影:2013年8月)
LINE株式会社は福岡市博多区博多駅前に予定していた新社屋建設の予定地をJR九州(九州旅客鉄道株式会社)に売却すると発表した。
LINEは2013年に、関連サービスの運営や開発を担う子会社「LINE Fukuoka」を設立。同年にJR博多駅、キャナルシティ近くのホテル跡地を取得。新社屋を建設するとしていた。
当初、2015年末から16年初めの業務開始を予定していたが建設関連費の高騰を理由に2014年12月には着工の延期を決定。
その後、建設に着手できずにいた。
予定されていたLINE Fukuokaの新社屋は、地上11階・地下2階建て、延床面積は約13,000㎡。
約1,000人が勤務し、社員以外でも利用できる図書館の併設も予定していた。予定地は博多駅からキャナルシティへ続く「博多駅前通り」に面しており、博多エリアの新たなランドマークとなることが期待されていた。
新社屋への入居が予定されていたLINE Fukuokaは、これまで福岡市内3ヵ所にあったオフィスを集約し、「JRJP博多ビル」に移転、すでに業務を開始している。
継続して福岡での人材採用をおこなっているため、福岡での事業拡大は続けて行くとみられる。
フェンスには「LINE FUKUOKA」の文字(撮影:2013年8月)
LINEのキャラクターも掲げられていた(撮影:2013年8月)
予定地を購入したJR九州はホテル、オフィス・店舗の複合ビルを軸に開発を検討している。 2016年4月に博多マルイの入居する「KITTE博多」、複合オフィスビル「JRJP博多ビル」が開業、 同時期の完成を目指していたLINE Fukuokaの自社ビルは博多エリアの、さらなる活況を生むと期待されていた。 LINEによる建設断念は残念だが、ホテル、商業での実績豊富なJR九州による今後の開発計画発表に期待したい。