2015年4月30日
導入予定の車両イメージ - 提供:西日本鉄道
福岡市内の交通事情と言えば、日本最大級の保有台数を誇る西鉄バスが一つの特徴であるが、 昨今、中心部の交通渋滞は福岡市の解決すべき問題の一つして度々議題にあがる。4月16日福岡市と西日本鉄道は「天神エリア」・「博多駅エリア」・「ウォーターフロントエリア(博多港周辺)」の 3エリアを結ぶ、連接バスによる高速輸送システム「循環BRT」の導入へ共同で取り組むことが発表された。 2台のバスを連結した「連節バス」は定員が130人もあり通常のバスに比べ多くの乗客を運行可能。2台導入後、徐々に増やし最終的に15台まで増やす計画。 福岡市と西鉄は、平成28年度に2台の連節バスの導入を予定しており、将来的にはバス専用レーンの検討やシンボリックなバス停の整備を予定している。
福岡市は天神エリアのビル規制緩和する「天神ビッグバン」プロジェクトを進めており、今後10年間で30棟のビルの建替を行い、床面積を1.7倍に拡大する予定。 「循環BRT」は天神ビッグバンにおける都心交通システムの強化第1弾とされている。 今後の福岡中心部のビジネスエリアにおいて天神ビッグバンは要となる計画。「循環BRT」による交通の利便性が増すことによって天神・博多・ウォーターフロントの連携がさらに強まり 天神ビッグバンの効果がさらなる相乗効果を生み出すことに期待したい。