2013年11月15日
丸井グループが出店する商業施設の建築予定地
日本郵便が再開発する博多郵便局跡地の商業ビルに丸井が出店することが内定した。2016年春に開業予定。丸井にとって博多駅前への出店が九州初の店舗となる。
丸井はこれまで、2009年に西通りへの出店を検討するなど福岡での出店を計画してきた。丸井グループの若島隆取締役は「福岡への出店は念願」としている。
丸井は福岡の市場について、「150万人の人口を突破し九州の中心というだけでなくアジアからの集客も見込め、地下鉄七隈線がキャナルシティ経由で博多まで延伸される2020年には
さらなる集客力の向上が期待できる」とし、今後も成長を続ける市場であると語っている。
丸井出店予定の商業ビルの隣接地には、日本郵便とJR九州が複合オフィスビル(地下3階地上13階)を共同開発し、2016年春の開業予定、
博多駅、商業ビルと3つの施設をつなぐ構想。
博多エリア・天神エリアは、百貨店をはじめ多くの商業施設が立地し、店舗過剰な状態にあり、「過当競争ではないか」とする声は少なくない。
2014年秋には天神エリアの福岡パルコが新館開業を予定しており、さらなる競争激化が予想される。
●計画概要
所在地 : 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1他(地番)
規 模 : 地上11階・地下3階
用 途 : 店舗、駐車場
敷地面積: 約5,000m²
延床面積: 約65,800m²
工事着工: 2014年2月(予定)
開 業 : 2016年春(予定)
今回の丸井グループの博多出店は、近年の人口増加や、地下鉄の増設予定、アジアの玄関口として発展が見込まれる福岡市への期待値を物語っていると言える。 しかしながら、2011年のJR博多シティ(博多阪急、アミュプラザ博多等)オープン時には、天神エリアの商業人口が博多に流れ、【天神】と【博多】の顧客を巡った争奪戦が繰り広げられ 多少なりともオフィス市況に影響したとの声も聞こえてくる。2016年春の丸井オープン時には、当時よりも経済状況の改善が見込まれる事から、天神と博多の相乗効果、強いてはオフィス市況への影響に期待したい。