赤坂エリア オフィス情報2023年版中央区エリア情報

【赤坂エリア】は天神からは地下鉄で1駅、徒歩でも駅間は10分程度である。この地区の特徴は、かつて地方裁判所、家庭裁判所、福岡法務局があったため、弁護士や司法書士の事務所が多かった。2018年に裁判所が中央区六本松へ集約され、今では、弁護士の高齢化や形態の変化も後押しして、その影は薄くなりつつあるが、法務局は本エリアで新庁舎を構えたため、出入り業者の利便性はまだ高い。
今年、その家庭裁判所跡地にはインターコンチネンタルホテルを核としたオフィス・住宅の複合施設案のグループによる落札が発表された。2030年開業予定とされているが、ここは県と市が大濠公園と舞鶴公園(福岡城跡)を一体的に活用する「セントラルパーク構想」を進めているエリアの正面に位置しており、環境もよく、ハイクラスのマンション地区でもある。

近年ではタワーマンションも続々と出来て、用地買収も進んでいるが、一方で電通のオフィスが同エリアにあることで、地場通販業の企業が多いという特徴も併せ持っている。また、南西部のけやき通りといえば「エレガントな店が立ち並ぶ」というイメージは昔から変わっていない。東側の天神に隣接する大名ゾーンは飲食店やアパレル店舗が点在するため若者が多く、一晩中賑わいがあり、九州初進出店舗などの話題性も多く、九州でも人気が高いエリアの一つと言える。
明治通り・赤坂交差点より天神方面
「明治通り・赤坂交差点より天神方面」
福岡法務局
福岡法務局


オフィス相場概況

大通り沿いの大型ビルの棟数は多くはないが、坪単価が13,000円前後(共益費込)に下がり、築浅・大型ビルの稼働率は高い。天神に隣接している大名ゾーンは商業物件がほとんどで、2階以上の店舗物件の空室や相場もやっと落ち着きの兆しがある。

オフィスは、赤坂駅周辺および南部の入居率は、ほぼ満室稼働で賃料も上昇しており、駅そばには新築ビルも竣工するが、坪当たり20,000円前後でのリーシングで高稼働目指して促進中である。また、マンションデベロッパーの躍進により、築年数を伴う小規模ビルの土地売買や取り壊しも進み、とくに西側は高層マンション用地化が進んでいる。駅北部には1フロア550坪ある大型オフィスビルが2年前に竣工。坪20,000円弱のハイグレード設定だが高稼働している。